裏取りが済んでない記事未満の何かを垂れ流すスペース。
内容は現状のまま無保証で掲載されるし、見解は所属を代表した公式なものではないし、何かを推奨するものではない。
記載の内容を真似したことで起こるいかなる損害についても責任を負わない。
いろいろと考え直して、前段に NAS もどきを用意し、定期的に S3 互換のオブジェクトストレージにバックアップさせる泥臭いやつをやっている。
poem: WIP: IDrive e2 に続く。
Nextcloud Files - Open source file sync and share platform
https://nextcloud.com/files/
なんでもできるけどなんでもできすぎてやや重く感じてきたぜ!運用も大変、WebUIはバージョンを追うごとに余計なアニメーションとかが増えて重く、とつらみが目立つように。
あと昔からなんだけどサムネイル生成がしんどすぎる。
Pydio Cells Overview | Pydio
https://pydio.com/en/pydio-cells/overview
企業向けに機能追加したエンタープライズ版を売りつつ、個人用にはコミュニティ版として基本的な機能は一通り無償で提供する…というビジネスモデルっぽいんだけど、ソースコードは普通に GitHub で(開発も含め)公開されているし、ライセンスは AGPL v3 というなかなか変わったソフトウェア。Bitwarden にやや近いか。
WebUI は最新の Material Design っぽく仕上がっていて、さすが金取ってるだけあるなあと思わされたが、ブランディングに関わるテーマ機能は年65万円(!)のエンタープライズ版でしか利用できなかったり、デスクトップクライアントの出来がだいぶ終わっていたのでやめてしまった。
Seafile - Open Source File Sync and Share Software
https://www.seafile.com/en/home/
これも無償のコミュニティ版と有償のPro版があってソースは公開のタイプ。流行りなの?
選択的同期がなさそうで除外。
oCIS - ownCloud Infinite Scale | ownCloud
https://owncloud.dev/ocis/
ownCloud が心機一転、今までの経験を元に再設計したとする新しいファイル同期・共有プラットフォーム。真の連合型ストレージアーキテクチャを目指すとしているけど、言ってる意味はあんまりわかんなかったです。
ownCloudのデスクトップアプリは旧来のPHP版とこちらの両方に対応していて、つまり同期絡みでは Nextcloud を使っていた今までと特に遜色なく使えるということです。ありがたい。サムネイルの生成も、ShareX でクロップしたスクショくらいだったらそこそこ速い気がするのでいいね。VRChatのスクショは全然サムネ生成されんけど…
一方で癖の強い部分もあって、データ保管にあたって blob storage と呼ばれる、いわゆるオブジェクトストレージの裏方で起きていることと同じ非階層的な配置を行っています。WebUI やデスクトップからユーザーに見えているディレクトリ構造は、バックエンドにいる S3 互換のオブジェクトストレージのバケットを覗いてもその通りにはなっていないということです。
具体例を挙げるとしたら、 oCIS の個人フォルダ直下に置いた hello.txt
は S3 バケット内の /e4495045-3a5a-87a6-b938-4f26d2896e0f/c5/fa/45/5a/
に保存されている -8219-486a-82d4-550e0d3c11e8
という名前のオブジェクトとして保管されていたりします。これでは oCIS (特にDB)が死んだときどうしたらいいんでしょうね…
実使用で地味に困ったのは動かすサーバーのディスクサイズでした。なんとなく100GBにしていたのですが、160GBほど転送しようとしていたら途中でクライアント側から quota over のエラーが。そんなわけねえだろ…と思って調べるとサーバーのローカルディスクを食い潰していました。
どうも S3 をバックエンドにしてても一旦全部ホストのローカルディスクに置きたがるようで、S3 に転送が終わってから oCIS がローカルディスクを空けるのを待って続きを同期して…という手間が発生しました。前述の blob storage のこともあって oCIS 経由でしかバケットの読み書きが事実上できないので、やや困りました。まあ今後は逐一同期されるはずなので、こんな大きい転送はないと思いたいのですが…。
WebUI はイケてそうなのでそういうのに興味があれば。